魂の在り方と意識・感覚

いじわるな神様 1

2013年に書いた、私がヨガに導かれるまでの話です。

医者になろうと思っていた頃

医者になりたい、再受験をしよう。

25歳までは、そう本気で考えていた。
入学は勉強すればきっと何とかなる。
あとは、入学してからの覚悟とお金だ。
そう思っていた。

10代の頃から、うつ病を何度も悪化させ、大学受験というものを放棄した私にとって、
それは成人式の時に決めた誓いだった。
人より10年遅れてもいい。
入学してからも卒業してからもきっと大変だろうから、まずは強い心を時間をかけて養おう。

【元気】さえあれば、何だってできる子なのだ。
この能力を、何度親に感謝したことだろう。

人より傷つきやすい。
深く思い悩みやすい。
運動神経はいいのに、勝負事に弱い。
責任感が無駄に強くて自滅する。

【心】が弱かった。

でも、色んな事が人よりも少ない労力で吸収できた。

きっとそんな風に与えられた能力にバランスが整えられているのかもしれない。

じゃあ、この心をきちんと立て直したら、
きっとこの聡明で素直な(←心の中で自分を励ますために言ってた言葉なので許してください、笑 ) 長所が活かされるハズだ、

だから、時間をかけて「心を治そう」と決めた。

理学療法学科を中退して、とりあえず数年間は真面目にはたらこうと思った。
けれど、たまたまヨガの求人を見つけた。
ヨガがしたかった訳じゃなくて、スポーツが大好きだから、スポーツインストラクターに憧れていただけ。
それまで医者か理学療法士か、という仕事しか考えていなかった私には、
就職っていっても何をしたらいいのかが全くわからなかった。

だから、受かるわけないと思いながらやったことのないヨガの求人に応募した。
器械体操とかやってて、ラッキー(笑)
研修生としてお給料をいただきながら、研修を受けた。

ちなみに、この頃の私は「うつ病」だと思い込んでいたけれど、お医者さんが私の話を「うつ」が原因なのではなく他の病気が原因でうつ状態になっているのではないかと考え検査を勧めてくださった結果、不整脈が見つかりました。
不整脈の薬を飲むことで日常生活が普通に送れるようにはなったけれど、心臓の薬を飲み続けなければいけないのが辛く、自律神経を整える為にヨガを始めた。

本当に、今思い返してもとても贅沢な時間で、何も知らない私に、
そして心が折れやすい私に、
先輩たちが何度も励まして時間を割いて教えてくれた。
そうして、インストラクターになった。

本当は、研修を終えるテストになかなか合格できなくて、
「私には、インストなんて無理だ」
って泣いていた。
もう辞めようとさえ思った。

でも、先輩に言われた。
「何で合格でもなく不合格でもないかわかる? 出来てるからだよ。
出来てるのに、自分に自信がない。
不安で心配で、怖がってる。
そんな声で、お客様リラックスできると思う?
出来てるから、落とさなかったの。
自信持ってやりなさい。」

おかげで、インストラクターになることができた。

ヨガのレッスンだったから、リハビリがてら働いていくことができた。
そうして一年かけて、私は体と心を社会の中に適応させてから、病院事務の仕事に就職した。

ここからは、実際にドクターを間近で見ながら、これからの事を考えよう。
外から見てても妄想でしかない。

そうして、事務として働くうちに、
「あれ?私、そもそもやりたかったこと、もう出来てるんじゃない?」
って気付いた。
目の前にいる優秀な先生たち。
彼らが難しい仕事をしていてくれるから、
私が無理して難しい勉強して同じことをする必要もない。

私は、「○○さん、お久しぶりです〜」って挨拶できる、その瞬間がもう自分の「やりたかったこと」を満たしてる事に気づいたのです。

そうして、やっと自分を縛り付けてきたものから解放されて、未来が自由になった。

自由になった私は、
「そもそも医者になって何をしたかったのか?」
を真剣に探すために、
イギリスへ行くことにした。(この経緯は今回は割愛します)

半年後に仕事を辞めることにした。

並行して、園芸店で働き始めた。
花の名前も何も知らなかったけど、
何で急に園芸店で働きたいと思ったか店長に話したら、
「募集してないけど、最低賃金で良ければ、働きにきていいよ!君、面白いから(笑)」

土日の副業で、思いがけず手にしたお小遣いを見て、
「あら、退職したらご褒美にふらっと海外いっちゃおう♪どこ行こうかな♪」
と思い、バリ島やハワイのパンフレットを眺めながら、

「ビーチに全然心が惹かれない。疲れそう。
もっと、何もない、本当に自分の世界だけに浸れる静かな所で過ごしたい。」
と思い、インドにあると聞くアシュラムへ、俗世から離れて修行僧たちと修行をしよう。

そう決めた。
思いついて二ヶ月もたたずに、私はインドにいた。

二ヶ月前には、私の世界にはインドのイの字もなかったのに。
あの時の友人たちの驚きと言ったら(笑)

そうして、とうとう私はインドで【ヨガ】に出会うのです。

続き↓