神がカースト(四姓)を作ったのは、
差別を生むためではありません。
それぞれが与えられた役割を全うすることで、
カルマを解消していくチャンスを用意するためです。
一人一人が、
神の真意を理解しようと進んで行く時、
その制度は非常に優れた仕組みであることに気付くでしょう。
世が愚かしさに覆われている間には、
見えないことがたくさんあります。
その覆いを取り除くのは、
やはり一人一人の意識が目覚めていくこと以外にはあり得ないのです。
自分の立ち位置を知りなさい。
あなたには、あなたがやるべきことがあるのです。
例えば、あなたがクシャトリヤだとしましょう。
クシャトリヤ(貴族)がいくらパンジット(バラモン)ぶっても、あなたはパンジットではないのです。
パンジット達がパンジットとしてのカルマを果たせるように、彼らを敬い支えなさい。
バイシャ(商人)やシュードラ(召使い)達に威張るために、
あなたはクシャトリヤとして生まれたのではありません。
商人たちが働きやすいように、
シュードラ達が正しく行いを遂行していけるように、
国じゅうに、ブラフマンの教えが正しく浸透する為に、
責任を負っているのがクシャトリヤです。
商人たちが幸せに繁盛し、
シュードラ達が心穏やかに働けるように、
心きよきバラモンによる教えを国じゅうに浸透させなさい。
仮に、
欲深いバラモンが多く、
傲慢なクシャトリヤの悪政が続き、
商人たちの縄張り争いが絶えず、
シュードラ達がその出生に嘆き悲しみ痛めつけられているような世の中に、
あなたが存在しているのなら、
それはあなた自身の責任であると知りなさい。
あなたがバラモンであるなら、正しい教えを学び伝えなさい。
あなたがクシャトリヤであるなら、世の中の仕組みを正しなさい。
あなたがバイシャであるなら、すべての人のために正しく商いなさい。
あなたがシュードラであるのなら、一つ一つの行動に、神への祈りを込めなさい。
その行為の思いは、必ず相手を通して神に届きます。
それぞれが、それぞれを支える為に存在しています。
やり残した責任を思い出したのなら、
あなたがすべきことを行いなさい。
カルマを解消できるチャンスは、
この体験する世界の中でしかないのですから。
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