魂の在り方と意識・感覚

善きものと快きもの ー ウパニシャッド

多くのものは、アートマンについて聞くことを許されない。
多くのものは、それを聞いてもそれを理解しない。
それを語るものは驚くべきかな。
それを学ぶものは聡明なるかな。
良き師に教えられて、それを理解するを得る者は、幸いなるかな。

ウパニシャッド

善きものと快きものとは異なる。
それら二つは、目的は異なるが、どちらも行為を促す。
善きものを選ぶ者たちは幸いである。
快きものを選ぶものたちは最終的な目標を見失う。
善きものも快きものも、人々の前にあらわれる。
賢者は、両方を吟味して、一方を他方から区別する。
賢者は快きものよりも善きものを好む。
愚者は、肉体の欲望に駆り立てられて、善きものよりも快きものを好む。

ナチケータスよ、汝は感覚器官を喜ばせる肉体の欲望を達観して、それらすべてを放棄した。
多くの人がのたうちまわるぬかるみの道に背を向けた。
無知と知識とはたがいにかけ離れており、異なる結果に導く。
ナチケータスよ、私は汝を、知識を熱望するものと見なす。
なぜなら、多くの快きものも、汝を誘惑することはできなかったから。

無知の深淵に沈みながら、慢心ゆえに己を賢者と考えて、

惑わされた愚者たちは流転に流転を重ねる。
盲人に導かれた盲人のように。
俗世の富という虚しいものに欺かれた、思慮のない若者には、永遠の住処へと導く道は明らかにされない。
(略)

多くのものは、アートマンについて聞くことを許されない。
多くのものは、それを聞いてもそれを理解しない。
それを語るものは驚くべきかな。
それを学ぶものは聡明なるかな。
良き師に教えられて、それを理解するを得る者は、幸いなるかな。

_______________カタ・ウパニシャッドより


OM sahena vavatu
sahana bunaktu
sahaviyan karebabahe tezyasinamavi tamasutu
ma vidbi shavahei
Om shanti shanti shanti…