はじめまして。
アオイと申します。
2019年に、Dr.Vandana Shiva が主宰しているNavdanyaのアグロエコロジーコースに参加しました。
1ヶ月間Navdanyaに滞在して朝から夜まで、30人弱のメンバーと共にアグロエコロジーについて勉強。
私はその直前までインドのグルガオンというデリーの南にある都市で、
超日本式な環境下でストレスフルに働いていました。笑
元々は日本でヨガを教えていたのですが、
ヨガを真剣に学び実践するようになったのも、
そもそもは起業を夢見つつ(学生時代に学ばなかった)ビジネスや資本主義についての本を読むうちに、
「21世紀は農業回帰だ。人は都市での生活から大地に還る」
という強い確信が生まれたから。
体の内に響く衝動に導かれるがまま、植物に触れながら学び実践していくうちに、
【なぜか】インドでヨガをし、ヨガにハマり、ヨガを生業にして教えていたのですが、
常に
「どう生きるのか?」
を軸に伝えていました。
その中で、食の大切さを実感し、
食物が食卓に届くまでの背景を知り、
現在の作物の生産から加工、流通について学び続けていました。
レッスンでアサナや呼吸法を学ぶよりももっと大切で、伝えたいことがある。
常にそう思い、それを伝えてきたし、素敵な生徒さん達が集まっていたので、
私の教室には、
本物の塩(塩は多数あった。多いのはぬちまーす)
本物の味噌(これも地域の伝統的なものや自然栽培のものをいただくことが多かったかな。)
本物の伝統調味料(醤油は井上式、みりんはいつもこれ!)
有機野菜
フェアトレード商品
環境に優しい脱プラスチックなどのエコグッズ
などが自然と集まるようになっていました。
生徒さん達がプレゼントしてくれるのですが、一人暮らしには多すぎることもあったので、
他の生徒さんにお裾分けすると、その方がまた別の何かを持ってきてくれるという循環が起こっていたので、
私は自分のヨガ教室を「本物の食が循環する場所」だと自慢してました。笑
私にとって、ヨガの真髄を伝えることは、
私たちが生きている社会がどのように成り立っていて、
私たちの一挙手一投足が、社会にどのような影響を与えているのかに気づいてもらうこと、だと思っています。
私たちの1日1日が、今の社会を創っています。
私の思い、感情が自分自身を構成しているのと同じように、
その思い、感情が行為となって現れ、社会に何かしらの影響を与えています。
風が吹けば桶屋が儲かるように、
バタフライの小さな動きが、地球の反対側での竜巻の発生に関わっているように、
ヨガについて学ぶほど、
農業や、食について学ぶほど、
社会を「動かしていない」人なんていないと思わされます。
農業にも食にも興味があったので、
「オーガニックのカフェを通じて、農業がどれだけ気候変動や社会のシステム(支配的マインド)や人々の健康に関わっているのかについて伝えていきたい。
そして、自然農(有機農法)の広がりに貢献したい。」
という思うようになりました。
私はヨガでしか働いた経験がなかったので、まずは仕事を出来るようになりたいと思い、
日本よりも色々な事に挑戦させてもらえるインドでがむしゃらに働きました。
理不尽な事や辛い事があっても、
「やった事は全部自分の実力になるだけ!」
と思うから乗り切れた。
でも、流石に疲労困憊、体力というか、体調も非常に悪く、
学んでいたアーユルヴェーダの先生にも
「この生活を続けていたら、そのうち引き返せないような病気になって後悔するよ」
なんて言われるほど・・・。
私自身もその実感はあったし、
仕事もひとまず「やり切った」と思える所まできたので、
ずっと気になっていたナヴダニヤのアグロエコロジーコースに参加することに決めたのです。
Dr. ヴァンダナ・シヴァは、種や生物多様性の重要性を訴えるとともに、
食システムへの警鐘を鳴らし、
資本主義的な思想が引き起こしている環境破壊、
環境が壊れ、食が人工的なものに変わることによる健康への影響、
政治、経済まで社会の全てのことが、関わり合っている事を強く訴えています。
アグロエコロジーこそが私が小さい頃から求めてきた答えだと感じ、
仕事も恋人(笑)も捨てて、
意気揚々とナヴダニヤへと向かいました。
そこで見た事、聞いたこと。
その後インドで、そして日本で経験してきた事について、
自身の記録と復習も兼ねて綴っていきたいと思います。
そして、今はまだ自分の中でくすぶっていてうまく伝えられない思いを、
他の人にわかりやすく伝えられるようになりたいと思います。
書いていくうちに、
自分自身の思いもクリアになっていきますように。
宜しくお願いします!



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