魂の在り方と意識・感覚

ヴァイシャーリー

仏典第2結集の行われた地に立つアショーカ王の塔

前回の続きです。

野生の勘

無事に部屋へ戻って眠ろうとするも、
一晩中ほとんど停電。

ファン(天井に付いてるシーリングファン)がなくても暑さは大して問題ないけれど、

蚊が・・・

私がいつも使ってるのが、アースノーマットみたいなコンセントタイプの蚊除けなので、電気がないと使えない・・・。

虫除けスプレーと長袖とバスタオルで防虫。

気付いたら朝だったけれど、あまり眠った気がしない。

電気が来ていたので、シャワーをして、荷造り。

瞑想をして、朝を待つ。

約束の30分前に、電話で二人を起こす。
30分後ね~と言って、また瞑想して待つ。
瞑想中に外からドアを叩く音がしたけれど、直ぐに終われないので、
そこからこれでも急いで(瞑想状態を終わらせて)、
ドアを開けると、タクシーも2人もいない。

約束の時間を20分過ぎて、友人とドライバーが登場。

「チャイ飲んでた」

って理由に私はイライラ。

私だって、一緒にチャイ飲みたいじゃん!

朝一番のチャイは、譲れない。
もし私が一人先にチャイを飲んだら、あなたブツクサ言うじゃないか!

私だって、インド・・・
私って・・・インド人だったっけ?

いやいや、私、日本人だもん。
チャイ文化なんて知らない。
もういいもん!!

彼「えっ?飲みに行きますか?僕たちもう飲んだけど、いいですよ。」

私「もういい。飲まない!」

チャイ騒動にはもっと事情があるのだけど(笑)、それを考慮しても、所詮大したことじゃない。

とにかく、頭では「些細なこと」って分かってるのに、必要以上にイライラする。

ヴァイシャーリーって何の町だっけ?

って思うものの、ガイドブックを見る気にもならない。

ここにどんな遺跡があろうと、見て回ろうと思う気持ちが湧かない。

タクシーに言われるままに、日本の妙法寺のシャンティ・ストゥーパ世界平和塔へ。

「もういい。次行こう。」

なんだか、どこも見たくなくてさっさとヴァイシャーリーを後にする。

「なんか、ここからあと一週間もかけてネパールやデリーの方までぐるっと回るの遠いし面倒臭いよねー。
まだブッダガヤ近いし、引き返そうかしら?」

なんて、何のためにわざわざ日本から来たのかわからないくらいに根本的な計画を中止したい衝動に駆られながら、
頭からスッポリとショールをかけてシートに沈み込んでいた。

「小説にありがちな、シートに沈み込むって、こういうシチュエーションなのね。」などと、どーでもいいことを思いつつ・・・。

と、ヴァイシャーリーの小さな一角を抜けて少し走ったらふと思い出した。

「アショーカ王の塔と、仏典結集の地があるはず!」

仏典結集は説明できなかったので、
「アショーカ・ピラー!」
と叫んで、ヴァイシャーリーの一角からは少し離れた遺跡へ向かう。

仏典第2結集の行われた地に立つアショーカ王の塔

遠ざかる前に気付いて良かった。

「一人で歩きたい。」

と、遺跡の中をのんびり歩く。

けれど、心はここになくて、ぐるぐると何処かへ飛び散って行く。
自分自身にわけがわからなくて、泣けてきそうになる。
理由もわからない。何にイライラしてるのかもわからない。

なのに、イライラが爆発しそう。

なんとなく、心の中で怒りを爆発させた。

何に怒っているのかはわからない。
けれど、溢れてしまって、ドッカーン!ってなった気がした。

離れて歩いてた彼が気にして、チャイを先に飲んでしまったことを何度も謝ってくれる(笑)
「あなたチャイ飲みたいですね?外に出て飲みましょう。僕も一緒に飲みますよ。」
と提案をしてくれる。

「怒ってないよ」
という私に納得しない彼。
私は、怒りの矛先がチャイの事じゃないし彼の事じゃないと思いつつも、
怒りはまだここに居座ってる。

嘘のつけない私も、敏感な彼も、
私の強い怒りが相変わらずここにある事をごまかすことができず、気まずい。

遺跡の外に出ると、私のタクシーに人が群がっている。

ドライバー「エンジンオイルが漏れている。」

そこから、30分ほど男性陣が相談しているのを見ながら、

私が怒ったからだろうなぁと思った。

怒りで何かがショートしてしまうようなイメージがあったから。

また怒りをコントロールできなかったこと、
自分のエネルギーが周りにどう影響するのか、その強さを知らない訳じゃなかったのに・・・。
と、反省。

みるみる、さっきまであった怒りがしょげて小さくなっていった。

車の部品がないので、とりあえず走って車屋さんを探すことになり、出発。

かなり飛ばしながら、2時間ほど走って小さな村へ。
朝が早過ぎて車屋さん空いてなかったのだけど、さすがインド。
道向こうでチャイを飲んでた人が関係者だったらしく、店を開けてくれた。

時間をつぶすために、結局さっき飲めなかったチャイを飲む。

「幸せ」

やっと本日のチャイが飲めた

もしかしたら、私はただ単にチャイが飲みたかっただけかもしれない、と思う。

なにもない町でも、その一つ一つが新鮮な私は、
ルンルンと
「スイーツ屋」「自転車屋」「駄菓子屋」「自転車屋」「チャイ屋」「自転車屋」・・・
この村、自転車多くない!?
と驚きながら、フラフラお散歩。

一方、車の方は1時間格闘した末に
「部品がないから、大きい町まで買いに行く。」という。

町まで片道3時間かかるらしい。

・・・本日はここで、足止め決定。

・・・とりあえず、ご飯食べよっか?

丸一日、車に閉じ込められて過ごすことになったのに、その事について特にイライラもしなければ、焦りもない。

6時間ほど待って、部品が届いた時は、嬉しさのあまり、
「ヴァイシャーリーで買ってきた」
という報告にも怒る気がしない。
(え?車、ヴァイシャーリーで故障したんだよね!?)
と「こら、ドライバーめ!」って気持ちも湧いたけれど、

ま、仕方ないか。

で終わらせられる。

・・・チャイが飲めないとあんなに怒るのに、
もっと早く直せたかもしれない車で、旅の一日を潰されても、まぁいいかと思ってしまうあたり・・・

・・・私やっぱり、インド人かもしれない(。-_-。)

ま、いっか!
とにかく、再出発!
意外と早く終わったし!

走り出せ〜〜♪

足止めくらった後の疾走感は、たまらないね~

とウキウキで聖地巡礼を再開したら、

ヴァイシャーリーでの出来事も全て、忘れてしまったのです。

昨日までスッカリ忘れていました。

そして、気付いた。

何かがおかしかった事に。
ヴァイシャーリーでの私の感覚が。

ガイドブックを開いて、納得した。

過去生からの因縁だ。
私がこの場所を好きになるはずがないし、受け入れられるはずがない。

過去生や、魂や、エネルギーがあるという前提で話すと、

あの土地で感じていた私の不安は、あながち思い過ごしではなくて、

きっと私を暗く低い想念の場へと引きずり込もうとするエネルギーが渦巻いていたんじゃないかと思う。

暗く低い想念の場って何かはわからないけれど、引きずり込もうとしていたのだと、ただ思う。

土地に、嫌われていたんだな。

ま、それでも行って良かったと思います。
それの揺さぶりがなかったら、その後の土地での浄化に繋がっていないかもしれないから。

それに、車の中で手持ち無沙汰な一日は、私の心の整理に役立ちました。
彼との関係にも貴重な日でした。(ケンカして、じっくり話し合って仲直りした)
必要な足止めだったと思ったから、イライラしなかったのだと思う。


Sadhu, sadhu, sadhu…

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